約14年前を遡りますが、私、RINKOは、病を煩い、短期間ですが、闘病生活を送りました。退院後、自宅前の協会の掲示板で、病院でのボランティアスタッフ募集を知り応募。認知症患者さん、長期療養患者さん達と共に過ごす機会に恵まれました。
約1年間という短いものでしたが、とても楽しく、貴重で、語り尽くせない沢山のものを患者さんから頂きました。
患者さん達は、外出もままならず、長い時を病院内だけで、過ごしておりました。その間、私なりに、患者さん達に喜んで頂ける事、心の元気を取り戻して頂ける事は、なんだろう・・・と、真剣に試行錯誤を繰り返しました。
その中で、芸術を通して癒す、癒される事をテーマに、音楽を通して、精神的、肉体的にも、機能の回復や改善を目指す音楽療法という分野に出会う事となります。
同朋学園大学音楽部の音楽療法聴講生として、又、様々な芸術療法のセミナーや施設を訪問し勉強。又、病院でボランティアスタッフから、音楽療法担当職員としての起用を頂き、音楽療法を実践する中、独自の音楽プログラムを考慮すべき事を痛感するのです。
患者さんの尊厳を重視した形態で、健康な方が楽しむ音楽と表面的には変わらないが、実は、療法的な要素も潜在している音楽としてのお届け物はないものだろうか・・・と模索。具現化を始めます。
その結果、病院の患者さん達が、長年親しんでいる音楽を基に「昭和歌謡ジャズ」という新分野の音楽を聴いて頂くべく、時代背景のある昭和歌謡曲、アメリカン・スタンダード・ジャズナンバーを柱に、エンターテイメント性に溢れたプログラムをお届けする、独自なユニット「RINKOと東京キッド」を4年前に立ち上げ、ライブハウス等々でパフォーマンスを行って参りました。
そして、「RINKOと東京キッド」は、2009年6月11日に第50回目のライブを「中野デイケアサービスセンター陽だまり」にて迎えました。
これを機会に、私達の活動の原点でもある福祉の現場に役立ちたいという思いから総合芸術家集団〔お届けしまSHOW〕の新事業をスタートし、福祉施設や病院、都道府県の施設等々でそれを行い、展開して行く運びとなりました。
又、現在、私個人として、音楽ボランティアを中野区デイケアサービスセンターにて、隔月1回の活動を行い、6年目を迎え、継続中、今、新たに、目黒区デイケアサービスセンターにて月2回の音楽ボランティア活動、厚生労働省「認知症を知り地域をつくる」認知症サポーターとしての活動を行っております。